精通~雄になった日

 それは私が小学生6年生の時の9月の第二土曜日だった。
 私は寝床についたがなかなか眠りには入れず、暇をもてあましていた。その頃はスマホなどという機械ももっておらず、暇を潰すために私はひたすら私の魔羅をいじっていた。私の魔羅は私の中の邪な心を武器に凶悪に膨れ上がった。その頃の私は私のなかに潜む悪魔である魔羅を沈め、心に平安を持たせる術がなく、ひたすら魔羅をしごいていた。

 魔羅との戦いは二時間にも及んだ。魔羅を弄ってしまったことにより私の中の邪心を吸収しつくしとんでもなく膨れ上がった私の魔羅の鎮魂を成功するにはまだまだ私はおさな過ぎた。魔羅に支配されていき、ひたすら魔羅をいじり、汗だくになり、体力が低下してしまった。ただ私の中の魔羅に支配された私は気づく術がなかった。

 しかし、ある瞬間私の魔羅に強烈はむずむずした感じがはしる。しかし、それは不快なむずむずではなかった。魔羅に支配されている僕は未知の感覚とは知りつつ、さわり続ける。すると頭の中に稲妻がほとばしった。私は思わず目をつぶった。すると、刹那に永遠(とわ)を寝室に多元の宙(そら)を見た。体の中から邪心が消え、魔羅が鎮魂され、心地よい気分になった。私の魔羅からは700万年の歴史を読みとける数億の私の分身が放たれ、ふんわりと栗の花の臭いがした。

 そして、私は魔羅に解放され疲労困憊したことに気付き、時計を見ると夜中二時になっていたので泥のように眠る。

 朝の目覚めは以外に早く5時であった。テレビをつけるとやなせたかし氏のアンパンマンが放送されていた。時間をもてあましていたので子ども向け番組を見ながらつい昨日まで純粋無垢だった私を雄になったばかりの私は賢者としての目線で思いだし、感慨に更けた。
(完)

 今日は小説を書いたら佳作をとった友達に影響され、小説風に書いてみました。おそらく駄作だとは思いますが読んでくださってありがとうございます。
明日からは普通にかきます。